最近、お客様から聞く言葉で、落札金額のダンピングがひどい。というお声を頂戴しました。
そんな中、実際にダンピングによる価格の暴落で落札業者が役務を履行できずに契約を途中解約したという案件の情報を得ました。
このままでは、発注側と受注側、どちらにとっても利益がないのではないだろうかと思い、今回上記の案件のようなことが起きないように、私たち国民で何かできないか調べたところ「市民オンブズマン」という組織があることが判りました。
今回は、「市民オンブズマン」について書きたいと思います。
オンブズマンとは?
オンブズマンには『市民オンブズマン』と『官製オンブズマン』があります。
まず、市民オンブズマンとは、市民の立場から国、地方公共団体などの不正行為や税金のムダ遣いなどを監視し、これを是正することを目的とする団体のこと。(NJSS用語集より)
また、官製オンブズマンとは議会・市長などにより任命され、任命者から独立して行政活動を調査し、不法・不正な行政活動を監視する機関のこと。日本では、宮城県、川崎市、藤沢市、中野区などに設けられている。(NJSS用語集より)
どちらも、政治活動などに不法・不正なことがないよう監視・調査する団体のことですが、いわば世直しの為に自発的に活動している団体が【市民オンブズマン】で、役所より任命されて、市民の苦情処理をするのが【官製オンブズマン】ということになります。
活動内容は?
全国市民オンブズマン(http://www.ombudsman.jp/)のHPを覗くと、今日本で問題視されている原発問題や、政治家などが給与とは別に研究等に使うことが出来る「政務調査費」などが、正しく使われているかの調査などをしていることがわかります。
参加するには、近隣の加盟団体の推薦等が必要です(会費も必要)が、ボランティアとして参加することも可能とのことです。
オンブズマンの成果は??
では、このような活動はどのくらい成果があるのでしょうか。
実際にオンブズマンの活動によって、不透明な資金の流れなどの質問に対し、行政からの返答もあり、是正された例ももちろんあるということですが、なかなか進むスピードが遅く苦戦することもあるとのことです。
地道ながら、一つ一つの問題にじっくり取り組んでいくことが大事だということです。
しかしながら、上記のようなオンブズマンの動きは、必ず国や地方自治体へ業務や税金の使い方などの見直しを迫ることできる方法になります。
このような地道な活動により、より良い社会、強いてはよりよい入札に少しでも近づけると思います。
入札と言っても出所は、私たちが支払っている税金です。オンブズマンなどの市民を守る組織などを活用し、私たちの税金を守りましょう。
今後も私たちNJSSでもたくさんの案件を収集する中で、少しでも疑問などがでるような案件があれば迫って行きたいとも思います。