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「電子入札」システムの流れ

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本記事は、弊社サービス「入札情報速報サービスNJSS」で連載していたブログ記事です。
2023年2月以降、本サイト「入札リサーチセンター」に移管し、掲載を継続いたします。

「電子入札」って何?というようなご質問をいただくことも増えてきました。

そこで、改めて「電子入札」とはどういったものなのか、「電子入札」の流れなど、「電子入札」に関する基本的な事柄を解説したいと思います。

 

「電子入札」システムとは

「電子入札」とは、一連の入札業務を電子化し、インターネットを用いて公告および入札・開札、結果の公表まで行うことです。入札参加者は自社に居ながらにして入札に参加することができるようになります。

日本では2001年秋に導入が始まり、国土交通省の大規模な直轄事業100件を対象に開始されました。

ちなみに、全国で初めて「電子入札」を導入した自治体は横須賀市です。

 

<参考>

Wikipedia-電子入札‐

電子入札コアシステム開発コンソーシアム

 

 

「電子入札」の目的

手続きの透明性の確保(情報公開)、公正性の向上・競争性の確保(談合機会の減少)、コスト縮減(業者の移動コスト等)、受注機会の拡大、事務の迅速化などが目的です。

 

「電子入札」システムの流れ

  1. 電子入札システム利用するために必要なパソコン、インターネット環境の準備をします。
  2. 電子証明書(ICカード)、ICカードリーダ、各種ソフトウェアを用意します。
  3. ICカードリーダをパソコンに接続します。
  4. ICカードリーダ関連のソフトウェアをパソコンにインストールします。
  5. 電子入札システム利用するための環境設定を行います。
  6. 入札を行いたい機関の電子入札システムにインターネットで接続・ログインします。
  7. ICカードと利用者の情報を登録する利用者登録を行います。
  8. 電子入札システムにより入札を行います。

 

上記は基本的な「電子入札」の流れです。

発注機関によって異なる場合がありますので、詳しくは各機関にお問い合わせください。

 

ICカード ・ICカードリーダとは

ICカードとは、インターネットなどを利用した電子文書のやりとりで、なりすましや改ざんを防止するために使用される電子証明書を格納しているカードのことです。

ICカードリーダとはICカードを読み取る為に必要な機器で、パソコンに接続して使用します。

発注機関が指定する認証局の中から、いずれかのICカード及びICカードリーダを購入します。

認証局とは電子証明書(ICカード)を発行するもののことを言います。

 

なお、基本的に、公示された入札案件、落札結果(落札者名・落札価格など) の閲覧に関しては、ICカード、ICカードリーダがなくても可能です。

ただし、発注機関によって異なる場合がありますので、詳しくは各機関にお問い合わせください。

 

「電子入札」システムの課題

「電子入札」システムには、国土交通省(コアシステム)、総務省方式、独自方式(横須賀市など)があり、統一化が効率的運用の課題となっています。

対策として、国土交通省が開発した電子入札システムをベースにした基本システムの開発が、官民参画の「電子入札コアシステム開発コンソーシアム」により進められ、システムの標準化を呼び掛けています。

これによって、様々なシステムの乱立による発注者側における開発費等の増大、受注者側における複数システムへの対応の必要等の問題を避けようとしています。

 

 

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